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  3. インスタントコーヒーってどのようなものか。体に悪いって本当?

はじめに:私たちの身近な存在、インスタントコーヒー

インスタントコーヒーを飲む機会って多いと思います。単純にお湯を入れれば溶けてコーヒーが作れるアレです。手軽さが魅力で、忙しい現代人の生活に欠かせない存在となっています。通常の粉コーヒーだと、ドリッパーを用意したり、粉を捨てたりしないといけないですからね。そのためインスタントコーヒーは万能なものと思われますが、その手軽さの裏にはどのような秘密が隠されているのでしょうか?今回は、インスタントコーヒーがどのように作られ、なぜ安価なのか、そして健康への影響について、詳しく解説していきます。

そもそもインスタントコーヒーとは?

インスタントコーヒーは、コーヒー豆を焙煎し、挽いた後に抽出したコーヒー液から水分を飛ばし、粉末や顆粒状にしたものです。つまりは、1回普通にコーヒーを作り上げた後に加工をして乾燥した粉状の塊を作っているのです。お湯を注ぐだけで簡単にコーヒーが楽しめるため、手軽さが大きな魅力ですね。

インスタントコーヒーの製造工程

  1. 生豆の選別と焙煎: 高品質なコーヒー豆を選び、最適な温度で焙煎します。
  2. 抽出: 焙煎された豆を挽き、熱湯で抽出してコーヒー液を作ります。
  3. 濃縮: 抽出されたコーヒー液を濃縮し、水分を減らします。
  4. 乾燥: 濃縮液を乾燥させて、粉末や顆粒状にします。

インスタントコーヒーの種類

インスタントコーヒーには、大きく分けて以下の2種類があります。

  • フリーズドライ: コーヒー液を凍らせて水分を昇華させる方法で、風味を損なわずに乾燥させることができます。
  • スプレードライ: コーヒー液を霧状にして熱風で乾燥させる方法で、製造コストが低く、大規模な生産に向いています。

インスタントコーヒーが安価な理由

インスタントコーヒーがレギュラーコーヒーよりも安価な理由は、以下の点が挙げられます。通常のコーヒー豆や粉の状態よりも加工工程が多いのに関わらず、安いということは少し疑う気持ちももったほうがいいかもしれません。

  • 大規模生産: レギュラーコーヒーよりも大規模な生産が可能で、製造コストを削減できます。
  • 保存性が高い: 水分が少ないため、保存性が非常に高く、輸送コストを抑えることができます。逆に言うとかなり鮮度の下がった状態と考えることもできます。
  • 手軽な消費: お湯を注ぐだけで飲めるため、消費者が手軽に購入し、消費しやすいという点も価格に反映されています。
  • 安価な豆を使用:インスタントコーヒー用の豆は、一般に流通するコモディティ豆よりも品質の低い豆を使っている可能性も高いです。

インスタントコーヒーのメリット・デメリット

メリット

  • 手軽さ: お湯を注ぐだけで簡単に飲めるため、忙しい朝や外出先でも便利です。
  • 保存性: 長期間保存できるため、非常食としても活用できます。
  • 経済性: レギュラーコーヒーに比べて価格が安いので、経済的にコーヒーを楽しむことができます。

デメリット

  • 風味: レギュラーコーヒーに比べて風味が劣ると感じる人もいます。
  • 添加物: 一部のインスタントコーヒーには、香料や乳化剤などの添加物が含まれている場合があります。
  • 栄養価: 焙煎や加工の過程で、コーヒー豆に含まれる栄養成分が一部失われる可能性があります。

インスタントコーヒーの健康への影響

インスタントコーヒーの健康への影響については、気になるところですね。さまざまな研究が現在では行われているようですが、明確な結論は出ていません。しかしながら、通常の豆の状態のコーヒーとインスタントコーヒーを比較するのであれば、加工工程の多く、保存のための添加物や大量生産による品質、そして鮮度悪化の面でもインスタントコーヒーはあまりお勧めできるものではありません。

  • メリット:

    • 抗酸化作用: コーヒー豆に含まれるポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防に役立つ可能性が指摘されています。
    • 認知機能の改善: コーヒーを飲むことで、認知機能が改善されるという研究結果もあります。
    • パーキンソン病の予防: コーヒーを習慣的に飲む人は、パーキンソン病になるリスクが低いという報告もあります。
  • デメリット:

    • カフェイン: カフェインには、不眠や心拍数の上昇などの副作用がある可能性があります。
    • 胃への刺激: 空腹時にコーヒーを飲むと、胃を刺激して胃酸過多になることがあります。

まとめ:インスタントコーヒーを賢く楽しむために

インスタントコーヒーは、手軽にコーヒーを楽しめる便利な飲み物です。しかし、デメリットも存在するため、よく考えて選ぶことです。健康や本当においしいコーヒーが飲みたいのであれば、一般に流通するインスタントコーヒーはやめたほうがいいです。(中には探せばこだわりのインスタントコーヒーを作っているところもあるかもしれませんが)

  • 品質にこだわる: 高品質なインスタントコーヒーを選ぶことで、より風味豊かなコーヒーを楽しむことができます。
  • 飲み方を変える: ミルクや砂糖を加えたり、アレンジすることで、飽きずに楽しむことができます。
  • 量を控える: カフェインの過剰摂取を防ぐために、飲み過ぎには注意しましょう。
  • 体調に合わせて飲む: 妊娠中や授乳中の方、不眠症の方などは、医師に相談してから飲みましょう。

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