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  3. 自宅で本格カフェラテ、始めてみませんか? コーヒー豆の選び方から淹れ方まで徹底ガイド

「カフェで飲むような美味しいカフェラテを、毎日おうちで楽しめたら…」

忙しい日々の合間や、休日のリラックスタイム。一杯の美味しいカフェラテは、心を満たしてくれる特別な存在ですよね。30代の女性なら、そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。

でも、「自宅でカフェラテなんて、難しそう」「どんな道具を揃えればいいの?」「コーヒー豆って、どれを選べばいいかわからない」…そんな不安から、一歩踏み出せずにいるかもしれません。

この記事では、そんなあなたのために、自宅でカフェラテを始めるための全てを徹底解説します。手軽に始めたい初心者さん向けの情報から、もっと本格的に、マニアックに追求したい方向けのステップアップガイドまで、あなたの「おうちカフェ」デビューを全力でサポートします。

コーヒー豆の選び方、必要な器具、美味しい淹れ方のコツまで、この記事を読めば、きっとあなたも自宅でバリスタ気分を楽しめるはず。さあ、一緒に豊かなおうちカフェ時間を始めましょう!

なぜおうちでカフェラテ? その魅力とは

カフェで飲むカフェラテも素敵ですが、自宅で作ることにはたくさんの魅力があります。

  1. 経済的でお財布に優しい: カフェで毎日ラテを飲むと、意外と出費がかさむもの。自宅で作れば、一杯あたりのコストをぐっと抑えられます。初期投資は必要ですが、長い目で見れば断然お得です。
  2. 自分好みにカスタマイズし放題: 甘さ控えめが好き、ミルクは豆乳やオーツミルクがいい、シナモンをたっぷりかけたい…自宅なら、その日の気分や好みに合わせて自由自在にアレンジできます。コーヒー豆の種類を変えるだけでも、全く違う味わいに出会えます。
  3. いつでも好きな時に楽しめる: 朝起きてすぐ、仕事の合間のリフレッシュに、夜のリラックスタイムに。カフェの営業時間を気にせず、飲みたいと思ったその瞬間に、淹れたてのカフェラテを楽しめます。
  4. 作る工程も楽しい趣味になる: コーヒー豆を挽く香り、エスプレッソが抽出される様子、ミルクがふわふわに泡立っていく過程…。カフェラテ作りは、五感を満たす楽しい時間です。少しずつ上達していく喜びも味わえます。
  5. おもてなしにもぴったり: 友人が遊びに来た時に、手作りのカフェラテをサッと出せたら素敵ですよね。心のこもった一杯は、きっと喜ばれるはずです。

そもそもカフェラテって? カプチーノとの違いは?

カフェラテ作りの旅を始める前に、基本をおさらいしましょう。

カフェラテ (Caffè Latte): イタリア語で「コーヒー・牛乳」を意味します。基本的には、濃厚に抽出したエスプレッソに、温めて泡立てたスチームドミルクをたっぷり注いだものです。ミルクの割合が多く、フォームミルク(泡)の層は薄め(1cm程度)なのが特徴。まろやかで優しい味わいです。

カプチーノ (Cappuccino): エスプレッソに、スチームドミルクと、より厚みのあるフォームミルクをほぼ同量ずつ加えたものです。カフェラテよりもミルクの泡が多く(1.5cm〜)、コーヒーの風味がよりしっかり感じられます。泡の口当たりも楽しめます。

カフェ・オ・レ (Café au Lait): フランス語で「コーヒー・牛乳」。こちらはエスプレッソではなく、ドリップコーヒー(ネルドリップやペーパードリップで淹れたコーヒー)と同量程度の温かい牛乳を混ぜたものです。カフェラテよりも、あっさりとした味わいになります。

つまり、カフェラテの美味しさの核となるのは「エスプレッソ」「スチームドミルク」なのです。

カフェラテの主役! コーヒー豆の基本知識

美味しいカフェラテを作る上で、最も重要な要素の一つがコーヒー豆です。どんな豆を選ぶかで、ラテの味わいは大きく変わります。

ラテに合う豆の選び方

カフェラテはミルクと合わせるため、ミルクの甘みやコクに負けない、しっかりとした風味を持つコーヒー豆がおすすめです。

  • 深煎り〜中深煎りの豆: 一般的に、焙煎度が深い豆は苦味やコクが強く、酸味は穏やかになります。これがミルクと合わさることで、香ばしさやチョコレートのような風味が引き立ち、バランスの取れた美味しいラテになります。迷ったら、まずは「エスプレッソ用」「カフェラテ向き」と表示されているものを選ぶのが確実です。
  • ブラジル、グアテマラ、コロンビアなどの豆: これらの産地の豆は、ナッツのような香ばしさやチョコレート感を持ち、酸味が穏やかなものが多く、ミルクとの相性が良いとされています。
  • ブレンド豆: 様々な産地の豆を組み合わせることで、味わいのバランスを取ったブレンド豆もおすすめです。特に「エスプレッソブレンド」として販売されているものは、単体で飲んでも、ミルクと合わせても美味しくなるように考えられています。

もちろん、浅煎りのフルーティーな豆でラテを作るのも、個性的な味わいになって面白いです。色々試して、自分の好みを見つけるのが一番です。

焙煎度合いで変わる味わい

コーヒー豆は焙煎(ロースト)することで、色や香り、味が変化します。

  • 浅煎り (Light Roast): 酸味が強く、フルーティーな香り。苦味は少ない。ラテにすると、ミルクの甘さと豆の酸味が合わさり、爽やかな印象になります。個性的なラテを楽しみたい場合に。
  • 中煎り (Medium Roast): 酸味と苦味のバランスが良い。香りも豊か。ラテにすると、コーヒーの風味とミルクの甘さが程よく調和します。
  • 中深煎り (Medium-Dark Roast): コクと苦味が増し、酸味は穏やかに。香ばしい香り。ラテにすると、しっかりとしたコーヒー感とミルクのまろやかさが両立し、多くの人が「美味しい」と感じるバランスになりやすいです。
  • 深煎り (Dark Roast): 強い苦味と濃厚なコク。酸味はほとんど感じられない。スモーキーな香り。ラテにすると、力強いコーヒーの風味と香ばしさが際立ち、ビターで大人な味わいになります。イタリアンローストなどがこれにあたります。

まずは中深煎り〜深煎りから試してみて、好みを探っていくのがおすすめです。

挽き方の重要性:エスプレッソには「極細挽き」

コーヒー豆は、淹れる器具に合わせて適切な**挽き方(粒度)で挽くことが非常に重要です。特にエスプレッソは、高い圧力をかけて短時間で抽出するため、「極細挽き」**にする必要があります。

  • 極細挽き (Extra Fine): パウダーシュガーのような細かさ。エスプレッソマシンやマキネッタ(後述)に適しています。
  • 細挽き (Fine): 極細挽きより少し粗い。
  • 中細挽き (Medium Fine): ペーパードリップ(円錐形ドリッパー)など。
  • 中挽き (Medium): ペーパードリップ(台形ドリッパー)、コーヒーメーカーなど、最も一般的。
  • 粗挽き (Coarse): フレンチプレスなど。

エスプレッソ用に豆を買う際は、「エスプレッソ用」と指定して挽いてもらうか、自分で挽く場合はエスプレッソに対応したミル(グラインダー)で極細挽きに設定しましょう。挽き方が粗すぎると、お湯がすぐに通り抜けてしまい、薄くて味のない抽出になってしまいます。逆に細かすぎると、お湯が通りにくくなり、過剰に抽出されて渋みや雑味が出てしまいます。

ポイント:豆は飲む直前に挽くのがベスト! コーヒー豆は挽いた瞬間から香りが揮発し、酸化も進みます。可能であれば、**コーヒーミル(グラインダー)**を用意し、淹れる直前に必要な分だけ挽くのが、最も美味しく楽しむ秘訣です。

シングルオリジンとブレンド

  • シングルオリジン: 特定の国や地域、農園で栽培された単一の豆のこと。その土地ならではの個性的な風味(テロワール)を楽しめます。「エチオピア イルガチェフェ」「グアテマラ アンティグア」などが有名です。ラテにした時の味わいの変化を楽しむのも面白いです。
  • ブレンド: 複数の産地の豆を組み合わせたもの。それぞれの豆の長所を活かし、短所を補い合うことで、バランスの取れた味わいや、特定の風味(例:苦味とコクを強調)を目指して作られます。エスプレッソ用ブレンドは、ラテにした時に安定した美味しさを出しやすいように考えられています。

初心者の方は、まずは扱いやすいブレンド豆から試してみるのが良いかもしれません。

美味しい豆はどこで買う?

美味しいコーヒー豆を手に入れる場所はいくつかあります。

  • 自家焙煎のコーヒー専門店 (ロースタリー): 最もおすすめ。新鮮で高品質な豆が手に入ります。豆の種類も豊富で、知識豊富な店員さんに相談すれば、ラテに合う豆や好みに合った豆を選んでもらえます。多くのお店で、エスプレッソ用に挽いてもらうことも可能です。
  • コーヒーチェーン店: スターバックスやタリーズなどでも、様々な種類の豆を購入できます。手軽に立ち寄れるのがメリット。
  • デパートや高級スーパー: こだわりのコーヒー豆を取り扱っている場合があります。
  • オンラインストア: 全国各地のロースタリーの豆を手軽に購入できます。選択肢が非常に多いのが魅力。定期便などを利用するのも便利です。

ポイント:鮮度が命! 焙煎してから時間が経つほど、豆の風味は失われていきます。購入する際は、焙煎日が記載されているかを確認し、できるだけ焙煎したての新鮮な豆を選びましょう。一般的に、焙煎後1週間〜1ヶ月程度が飲み頃とされています(豆や焙煎度によります)。

豆の保存方法

コーヒー豆の敵は「酸素・光・熱・湿気」。美味しさを長持ちさせるには、適切な保存が重要です。

  • 密閉容器に入れる: キャニスター缶など、光を通さず、しっかりと密閉できる容器に入れましょう。購入時の袋がチャック付きで遮光性・密閉性が高いものであれば、そのまま利用してもOKですが、容器に移し替える方がより安心です。
  • 冷暗所で保存: 高温多湿、直射日光を避け、常温の冷暗所で保管するのが基本です。シンクの下や戸棚の中などが適しています。
  • 冷蔵庫・冷凍庫は?: 長期保存したい場合は冷凍庫が有効ですが、出し入れの際の温度変化による結露が豆に悪影響を与える可能性があります。もし冷凍保存する場合は、小分けにして密閉し、使う分だけを解凍(常温に戻してから開封)するようにしましょう。頻繁に使う豆であれば、常温保存がおすすめです。冷蔵庫は他の食品の匂いが移りやすいため、あまり推奨されません。
  • 豆のまま保存する: 前述の通り、挽いた豆よりも豆のままの方が、風味は長持ちします。

【手軽にスタート編】まず揃えたい基本の器具

「よし、始めてみよう!」と思ったら、まずは手軽に始められる器具を揃えましょう。完璧を目指さず、まずは「それっぽい」カフェラテが作れることを目標にするのが長続きのコツです。

エスプレッソ(に近い濃いコーヒー)抽出器具

本格的なエスプレッソマシンは高価で場所も取るため、最初はもっと手軽な方法から試してみましょう。

  1. マキネッタ (Moka Pot):
    • イタリアの家庭で広く使われている、直火式のエスプレッソメーカー(厳密にはエスプレッソとは抽出圧力が異なりますが、濃厚なコーヒーが抽出できます)。
    • ビアレッティ社の「モカエキスプレス」が有名です。
    • 比較的手頃な価格(数千円〜)で、電気も不要(IH対応モデルもあり)。
    • 見た目も可愛らしく、キッチンにあるだけで気分が上がります。
    • 使い方:水と極細挽きのコーヒー粉をセットして火にかけるだけ。ボコボコと音がしたら抽出完了の合図。
    • 注意点:火加減の調整が少し必要。手入れを怠ると味が落ちやすい。
  2. エアロプレス (AeroPress):
    • 空気圧を利用してコーヒーを抽出する器具。
    • こちらも数千円程度で購入可能。
    • 使い方次第で、ドリップコーヒー風からエスプレッソに近い濃厚なコーヒーまで淹れられます。
    • コンパクトで持ち運びやすく、手入れも比較的簡単。
    • ラテ用に淹れる場合は、粉量を多め、お湯を少なめにして濃いめに抽出します。
  3. カプセル式コーヒーメーカー:
    • ネスプレッソなどが代表的。
    • 専用カプセルをセットしてボタンを押すだけで、手軽にエスプレッソが抽出できます。
    • 初期費用はマシンによりますが、1万円前後から。
    • 最大のメリットは手軽さと安定した品質。後片付けも簡単です。
    • デメリットは、カプセルのコストがやや高めなことと、豆の選択肢が限られることです。
  4. エントリーモデルの家庭用エスプレッソマシン:
    • デロンギなどから、比較的手頃な価格(2万円〜)のポンプ式エスプレッソマシンも販売されています。
    • マキネッタよりは本格的なエスプレッソに近いものが抽出できます。スチーム機能付きのものを選べば、ミルクの泡立ても可能です。
    • ただし、安定した抽出には少し練習が必要な場合もあります。

初心者へのおすすめ: まずはマキネッタエアロプレスから試してみて、濃いコーヒーを抽出する感覚を掴むのが良いでしょう。手軽さ最優先ならカプセル式も有力な選択肢です。

ミルクを泡立てる器具 (ミルクフローサー)

ふわふわのフォームドミルクを作るための器具です。

  1. 電動ハンディミルクフローサー:
    • 数百円〜2,000円程度で購入できる、電池式の小さな泡立て器。
    • 温めたミルクに入れてスイッチを押すだけで、簡単に泡立てられます。
    • 最も手軽で場所も取らないので、初心者には最適。
    • きめ細かい泡を作るには少しコツがいりますが、まずはこれで十分楽しめます。
  2. フレンチプレスを使う方法:
    • もしフレンチプレスを持っているなら、ミルクフローサーとしても使えます。
    • 温めたミルクをフレンチプレスに入れ、プランジャーを上下に素早く数十回動かすと、泡立てることができます。
    • 電動フローサーよりも、ややしっかりした泡が作れます。
  3. 手動シェイカータイプ:
    • 蓋付きの容器にミルクを入れ、振って泡立てるタイプ。手軽ですが、泡の質はやや粗めになりがち。
  4. 電子レンジ対応のミルクフォーマー:
    • ミルクを入れて電子レンジで温め、そのまま泡立てもできる一体型のものもあります。3,000円前後〜。

初心者へのおすすめ: まずは電動ハンディミルクフローサー。手軽さと価格のバランスが抜群です。

コーヒーグラインダー(ミル)

前述の通り、豆は淹れる直前に挽くのが理想。手軽に始める場合でも、ミルがあると格段に美味しくなります。

  1. 手挽きミル:
    • ハンドルを回して豆を挽くタイプ。数千円から購入可能。
    • 挽く時間も楽しみたい、インテリアとしても置きたいという方におすすめ。
    • エスプレッソ用の極細挽きに対応しているか確認が必要です。安価なものは粒度が安定しないことも。
    • 少量ずつしか挽けないため、一度にたくさん作りたい場合は少し大変です。
  2. 電動ブレードグラインダー (プロペラ式):
    • 安価(数千円〜)で手軽な電動ミル。
    • プロペラ状の刃が回転して豆を粉砕します。
    • メリットは手軽さとスピード。
    • デメリットは、挽きムラができやすく、摩擦熱で豆の風味を損なう可能性があることです。エスプレッソ用の均一な極細挽きにはあまり向きません。「まずは電動で」という場合の選択肢ですが、味にこだわるなら次項の臼式がおすすめです。
  3. 電動バーグラインダー (臼式):
    • 2枚の刃(臼)で豆をすり潰すタイプ。
    • ブレード式より高価(1万円前後〜)になりますが、粒度が均一で、摩擦熱も発生しにくいため、コーヒーの風味を最大限に引き出せます。
    • エスプレッソ用の極細挽きにも対応しているモデルが多いです。
    • 美味しさにこだわるなら、最初から臼式の電動ミルを選ぶことを強く推奨します。

初心者へのおすすめ: 予算が許せば、臼式の電動バーグラインダー。もし予算的に厳しい場合は、手挽きミル(エスプレッソ対応)か、当面はお店でエスプレッソ用に挽いてもらうという選択肢もあります(ただし鮮度は落ちます)。

その他(あると便利なもの)

  • キッチンスケール: コーヒー豆の量やお湯の量を正確に測ることで、毎回安定した味を再現しやすくなります。0.1g単位で測れるものが理想ですが、まずは1g単位でもOK。
  • ミルクピッチャー: ミルクを温めたり、泡立てたり、エスプレッソに注いだりする際に使う専用の容器。注ぎ口が細いものは、ラテアートにも挑戦しやすいです。ステンレス製のものが一般的。
  • タンパー: エスプレッソマシンや一部のマキネッタで、挽いたコーヒー粉をフィルターバスケットに詰めて押し固める(タンピングする)ための道具。均一な抽出のために重要です。マシンに付属していることもあります。
  • 温度計: ミルクを温める際に、温度を正確に測るためにあると便利。ミルクは60〜65℃くらいが最も甘みを感じやすく、泡も安定します。

【こだわり追求編】本格派を目指すためのステップアップ器具

手軽な方法でカフェラテ作りに慣れてきて、「もっと美味しいラテを淹れたい!」「お店のような本格的な味を追求したい!」と思ったら、器具のステップアップを検討してみましょう。ここからは、少しマニアックな世界へようこそ。

家庭用エスプレッソマシン

より本格的なエスプレッソを抽出するには、やはりポンプ式の家庭用エスプレッソマシンが必要になります。価格帯も性能も様々です。

  • セミオートマシン: 豆の挽き具合、粉量、タンピング、抽出時間などを自分でコントロールするタイプ。最も一般的で、スキルを磨く楽しみがあります。価格は数万円〜数十万円と幅広い。
    • シングルボイラー: 抽出とスチーム(ミルク泡立て)を同時に行えず、切り替えが必要。比較的安価なモデルに多い。
    • ヒートエクスチェンジャー: 抽出用のお湯とスチーム用のお湯を同時に生成できるため、待ち時間なくスムーズに作業できる。中級機以上に多い。
    • デュアルボイラー: 抽出用とスチーム用に独立したボイラーを持つ最上位機種。温度管理が非常に安定しており、連続抽出にも強い。
  • 全自動(フルオート)マシン: 豆と水をセットすれば、ボタン一つで豆挽きから抽出、ミルクの泡立てまで全て自動で行ってくれるタイプ。手軽さは抜群ですが、カスタマイズ性は低く、価格も高めです。

選ぶポイント: 予算、設置スペース、どこまで自分でこだわりたいか(操作性)、スチーム機能のパワー(ミルクの泡立て性能はマシンによってかなり差があります)などを考慮して選びましょう。人気メーカーには、デロンギ(De’Longhi)、ランチリオ(Rancilio)、ブレビル(Breville)、Gaggiaなどがあります。

高性能グラインダー (臼式)

本格的なエスプレッソマシンを導入するなら、グラインダーへの投資は非常に重要です。マシンが高性能でも、グラインダーの性能が低いと、そのポテンシャルを十分に引き出せません。

  • エスプレッソ専用グラインダー: エスプレッソに必要な極細挽きを、非常に均一かつ安定して行えるように設計されています。
  • 挽き目の微調整機能: エスプレッソは、豆の状態や環境(湿度など)によって最適な挽き目が微妙に変わるため、細かく挽き目を調整できる機能が重要です。
  • カット方式: コニカルバー(円錐状の刃)とフラットバー(平面の刃)があり、それぞれ特徴が異なります(微粉の量や風味特性など)。
  • タイマー式 or 重量式: 挽く量を時間で制御するか、重さで制御するか。重量式の方がより正確です。

有名なメーカーとしては、バラッツァ(Baratza)、マッツァー(Mazzer)、エウレカ(Eureka)などがあります。価格は数万円〜十数万円以上。マシン本体と同じくらい、あるいはそれ以上にグラインダーには予算をかけるべき、と言われるほど重要です。

精密な抽出を助ける小物たち

より抽出を安定させ、再現性を高めるための道具です。

  • 精密スケール (0.1g単位): 豆の量、抽出されるエスプレッソの量を正確に測ることで、味のブレをなくします。タイマー付きのものも便利。
  • 高品質なタンパー: 自分の手のサイズに合い、重さや底面の形状(フラット、コンベックスなど)が好みのものを選ぶと、安定したタンピングがしやすくなります。
  • ディストリビューションツール (レベリングツール): タンピング前に、フィルターバスケット内のコーヒー粉を均一にならすための道具。チャネリング(お湯の偏流)を防ぎ、抽出を安定させます。
  • ボトムレスポルタフィルター: フィルターホルダーの底がないタイプ。抽出の状態(均一に抽出されているか、チャネリングが起きていないかなど)を目で見て確認できるため、問題点の把握やスキルアップに役立ちます。
  • WDTツール (Weiss Distribution Technique): 細い針金状のツールで、フィルターバスケットに入れた粉を攪拌し、ダマをなくして均一にするために使います。

ミルクピッチャーと水質

  • ミルクピッチャー: ラテアートに挑戦するなら、注ぎ口の形状やサイズにこだわると良いでしょう。様々な形状のものがあります。
  • 水質: コーヒーの味わいは、使う水によっても大きく影響を受けます。水道水のカルキ臭などが気になる場合は、浄水器を通した水や、ミネラルウォーター(軟水がおすすめ)を使うと、よりクリアな味わいになります。

美味しいカフェラテの淹れ方:基本ステップ

ここでは、エスプレッソマシンを使った基本的な淹れ方を紹介します。(マキネッタやエアロプレスの場合は、エスプレッソ抽出部分を読み替えてください)

  1. 準備: マシンとポルタフィルター(フィルターホルダー)を温めておきます。ミルクピッチャーに冷たい牛乳を入れます。
  2. 豆を挽く: 淹れる直前に、エスプレッソ用に極細挽きで豆を挽きます。量はシングルショット(約7〜10g)かダブルショット(約14〜20g)か、好みやマシンのフィルターバスケットのサイズに合わせます。(スケールで正確に測るのがベスト)
  3. ドーシング&タンピング: 挽いた粉をポルタフィルターのバスケットに入れ、表面をならし(ディストリビューションツールを使うとより均一に)、タンパーで均一な力で押し固めます。(強く押しすぎず、水平に)
  4. エスプレッソ抽出: ポルタフィルターをマシンにセットし、カップを下に置いて抽出を開始します。適切な抽出時間は、一般的に20〜30秒程度で、量はダブルショットで30〜40ml程度が目安ですが、マシンや豆によって調整します。クレマ(黄金色の泡)がしっかりと出ているか確認しましょう。
  5. ミルクをスチーミング(泡立て):
    • マシンのスチームワンドの先端を、ミルクピッチャーに入れたミルクの表面近くに浸します。(最初は少しだけ空気を混ぜ込むイメージ。「チリチリ」という音がする)
    • ミルクが少し膨らんできたら(目標量の1.2〜1.5倍程度)、スチームワンドを少し沈めて、ミルク全体を対流させながら温めます。(渦を作るイメージ)
    • ピッチャーの底を手で触りながら、熱いと感じる少し手前、60〜65℃くらいになったらスチームを止めます。(温度計があると正確)
    • スチーム後、ピッチャーの底をテーブルに軽く打ち付けて大きな泡を消し、ピッチャーをくるくる回してミルクと泡をなじませ、艶のある状態にします(これがマイクロフォーム)。
  6. ポアリング(注ぐ): 抽出したエスプレッソに、スチームドミルクを注ぎます。最初は高い位置から細く注ぎ、エスプレッソとミルクを混ぜ合わせます。途中からピッチャーをカップに近づけ、液面で泡を浮かせるように注ぐと、ラテアートの模様が描けます。(最初は難しいので、まずは美味しく混ぜ合わせることを目標に!)
  7. 完成! 温かいうちにどうぞ。

もっと美味しく! カフェラテ作りのコツ

  • 新鮮な豆を使う: 何度も言いますが、これが一番重要です。
  • 挽き目を調整する: 抽出が早すぎる(薄い)場合は挽き目を細かく、遅すぎる(濃すぎる、渋い)場合は粗く調整します。
  • 粉量を一定にする: スケールを使って毎回同じ量を使うことで、味の再現性が高まります。
  • タンピングは均一に: 強く押し固めることよりも、毎回同じ力で、水平に押し固めることが大切です。
  • ミルクの温度に注意: 温めすぎるとミルクの甘みがなくなり、独特の匂いが出てしまいます。60〜65℃がベスト。
  • マイクロフォームを目指す: ボソボソの粗い泡ではなく、艶やかできめ細かい泡(マイクロフォーム)を作れるようになると、口当たりが格段に良くなります。スチームの技術は練習あるのみです。
  • 器具は清潔に: コーヒーの油分やミルクの残りカスは、味を損なう原因になります。使用後は毎回きれいに洗浄・手入れをしましょう。特にエスプレッソマシンのスチームワンドは、使用後すぐに拭き取り、空ぶかしして内部のミルクを排出することが重要です。

アレンジも楽しい! 自分だけのカフェラテを見つけよう

基本のカフェラテが作れるようになったら、アレンジを加えてみるのも楽しみの一つです。

  • フレーバーシロップ: バニラ、キャラメル、ヘーゼルナッツなどのシロップをエスプレッソに少量加えるだけで、カフェのようなフレーバーラテが楽しめます。
  • スパイス: シナモンパウダーやココアパウダーを仕上げに振りかける定番アレンジ。カルダモンやナツメグなども合います。
  • ソース: チョコレートソースやキャラメルソースをかければ、見た目も華やかに。
  • 代替ミルク: 豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクなど、牛乳以外のミルクを使うと、また違った風味や口当たりになります。特にオーツミルクは、クセが少なくラテに向いていると人気です。
  • ラテアート: ミルクの注ぎ方でハートやリーフ模様を描くラテアート。最初は難しいですが、YouTubeなどの動画を参考に練習してみるのも楽しいチャレンジです。

おわりに:豊かなおうちカフェ時間を

自宅でカフェラテを淹れることは、単に飲み物を作るだけでなく、日々の暮らしに豊かさと楽しみを与えてくれる素敵な趣味になります。

最初は手軽な器具から始めて、少しずつステップアップしていくのも良し、最初から本格的な器具を揃えて、とことん追求するのも良し。大切なのは、難しく考えすぎず、まずは一杯作ってみること、そしてその過程を楽しむことです。

新鮮なコーヒー豆の香り、エスプレッソが抽出される音、ふわふわのミルクを作る感覚…。五感をフルに使って、あなただけの一杯を淹れる時間は、きっと忙しい日常の中の、かけがえのない癒やしとなるはずです。

この記事が、あなたの「おうちカフェラテ」生活を始めるきっかけとなれば幸いです。さあ、美味しいコーヒー豆を用意して、豊かなおうちカフェ時間を始めましょう!

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